生理前になると熱が出てしんどい…これって大丈夫?
なぜ生理前に熱が出る?その理由
生理前に熱が出る(微熱)のは、女性にとって正常な現象です。
微熱は月経前症候群(PMS)の症状のひとつです。
これは、生理前の黄体期と呼ばれる時期にプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されることで、体温が上昇するためです。
また、ホルモンの変動による自律神経の乱れで体温調節機能が働かなくなり微熱が出ることがあります。
他にも、PMSの症状は体内での軽度な炎症反応に関係しており、それが体温の上昇につながることも。
プロスタグランジン(黄体ホルモン)とは?
私たちの体の中で作られる「ホルモン」に似た物質のことです。
病気やケガをした時、炎症が起こります。この炎症は体が病原菌やケガに立ち向かっているサインです。プロスタグランジンが増えることで体に痛みや腫れを感じさせ、私たちは体に注意をむけたり休んだりすることができるようになっています。
時期 | 排卵日の1~2日後から次の月経が始まる前 |
体温 | 低温期と比べて0.3~0.6℃程度上昇 |
発熱の程度 | 37度台前半の微熱がほとんどで、37.5度を超えることは稀 |
※程度には個人差があります。
38度前後の発熱や咳や鼻水などの症状もある時は、PMS以外が原因である可能性もあるため、医療機関の受診をしましょう。
熱が出た時の対処法
PMSにより微熱が出た場合、適切な対処法をとることで症状をやわらげることができます。ここではいくつかの方法を紹介します。
十分な休息を
体が疲れていると、免疫力が低下し微熱が続く原因になることも。
よく休んで睡眠をとり、体を回復させることが大切です。
寝る前にスマホを見るのが習慣になっている人も多いですが、睡眠前のスマホは脳への刺激が強く睡眠の質を下げてしまいます。
寝る1時間前にはスマホやパソコンから離れてリラックスした状態が理想です。
ストレスを溜めない
ストレスはPMSを悪化させる原因となります。
深呼吸や軽いストレッチをするだけでも心身の緊張を和らげることができるので、気付いた時にこまめにやってみましょう。特に寝る前がおすすめです。
カフェイン・アルコールは控える
カフェイン・アルコールの摂取は自律神経の乱れを起こします。
これによりPMSによる微熱が悪化してしまうことも。
また、カフェインは睡眠の質を低下させ、浅い眠りを引き起こすこともあります。生理前の過剰なカフェイン・アルコールの摂取は控えましょう。
正しい食生活を
お菓子など、糖分の多いものを一気に食べたりすると、血糖値が急激に上昇します。
血糖値の急激な上昇は自律神経の乱れに繋がり、PMSが悪化してしまう原因に。
食物繊維が豊富な野菜や低GI食品を選び、ゆっくりとよく噛んで食べることで血糖値の急激な上昇を抑えられます。
間食にはお菓子のかわりにナッツ類やヨーグルトなどがおすすめです。
ひどいようなら病院へ
熱が出ると何か深刻な病気なのではないか、と心配になるかと思います。
生理前の微熱であるなら、ほとんどの場合PMSの症状のひとつなのであまり不安に思う必要はありません。
ただ、微熱が生理前に関係なく何日も続いたり、高熱が出てつらい場合はPMS以外の病気の可能性があるので一度病院へ行くことをおすすめします。
また、PMSだとわかっていても毎月の微熱がつらい…という場合は婦人科で相談するのも良いでしょう。
症状をやわらげる低用量ピルや漢方薬を処方してもらえます。
熱が出ると体が重くて何も出来ないこともありますよね。
仕事や学校も無理せず、まずは十分な休息をとることが大事です。
必要に応じて鎮痛剤なども利用しましょう。
今回は生理前の微熱についてまとめました。
この記事が少しでも役に立てばうれしいです。
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