PMS(月経前症候群)とは、女性が月経の3~10日前に起こる精神的・身体的な不調のことです。
例えば、生理前になると急に甘いものが食べたくなったり、ついつい食べ過ぎちゃったり…これもPMSのひとつなんです。
PMSが起こる原因
体の中で作られるホルモンという物質が関係しています。
ホルモンは、体のいろいろな働きをコントロールする役割があり、生理が近づくとエストロゲンやプロゲステロンというホルモンの量が大きく変わります。
このホルモンの変化が体に影響を与え、頭が痛くなったり、気分が不安定になったり、体がむくんだりする原因になると考えられています。
ホルモンが増えたり減ったりすることで、体がその変化に反応してPMSの症状が現れるんです。
つまり、PMSは、体が生理に向けて準備をする過程でホルモンの変化に影響されて起こる現象といえます。
PMSの症状
PMSの症状は体に出るものと気分に出るものでわけられます。
人によって現れる症状が違いますが、よく見られるものをまとめました。
体の症状
気分の変化
これらの症状は生理が始まると徐々に落ち着いていくことが多いです。
生理前に甘いものをたべたくなるのはなぜ?
生理前に甘い物がほしくなったり、暴飲暴食してしまうのもPMSのひとつです。
生理前はプロゲステロンというホルモンが増え、体がエネルギーを蓄えようとするため、食欲が増えたり、特に糖分を欲しがることがあります。
また、ホルモンの変化で気分が不安定になりやすく、気持ちを落ち着けるために甘いものやジャンクフードに手が伸びやすくなることもあります。
甘いものを欲しくなった時は、少しだけ取り入れるか、フルーツやナッツなどを代わりに食べると、罪悪感を減らしながら気分を和らげることができるかもしれません。
PMSの対策方法
PMSの対策としては、体をリラックスさせたり生活習慣を整えたりすることが大切です。簡単にできる対策をいくつかご紹介します。
生活習慣を整える
- 規則正しい睡眠 よく眠ることで体の回復が進み、症状を和らげる助けに繋がる
- バランスの良い食事 野菜・果物・魚などを意識してとると体調が整いやすくるなる、甘い物や塩分が多い食べ物は控える
- 適度な運動 ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動で気分も安定する
その他の方法
- 温かい飲み物を飲む ホットミルクやハーブティーは体を温め、リラックス効果がある
- お風呂にゆっくり浸かる 体を温めると血行が良くなり、痛みやむくみが緩和される
- 深呼吸をする、ストレッチ 緊張がほぐれ、心が落ちつく
- PMS用サプリを試す 最近はPMS専用のサプリがドラッグストアなどで購入できる
- 症状を記録する 症状や周期をメモしておくと対策が取りやすくなる。専用のアプリもあるのでスマホで管理することも可能
ピルを服用する方法も
ピルを服用することによって症状が緩和される場合があります。
ピルとは、経口避妊薬として作られたエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の女性ホルモンを配合した飲み薬です。
毎日一定量ずつ取り入れることで、体内のホルモンが安定します。
ピルによってホルモンの変動が少なくなると、PMSの原因となる急な変化が抑えられるため、頭痛やイライラ、食欲の増加といったPMSの症状が緩和されることが多いです。
おわりに
今回は生理前に起こるPMSについて説明しました。
何も症状がない人もいれば、毎月辛い人もいます。
私は精神的な気分の落ち込みや不安感が強くなり、普段ならなんでもないことで涙が出ることもありました。
「ホルモンのせいだから仕方が無い」と開き直ってしまうだけでも少しだけ楽になります。
無理に完璧を目指す必要はありません。できる範囲で規則正しい生活を心がけながら、自分に優しく過ごしてみてくださいね。辛いときは遠慮せず、周りに相談したりお医者さんに頼ったりするのも全然アリです。
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