なんとなくピルに抵抗のある人もいるのではないでしょうか?
今回は避妊や生理痛軽減などを目的に処方されるお薬、「ピル」について説明していきます。
ピルって副作用とかあるのかな?よくわからなくて…
今回はそういったお悩みを解決していきます。
ピルについて
ピルとは、経口避妊薬として作られたエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の女性ホルモンを配合した飲み薬のことです。
世界で1億人以上の女性がピルを服用しており、イギリスでは生殖年齢の約1/3の女性が内服しています。
避妊目的の他に、月経困難症、子宮内膜症などの治療などでも処方されます。
ピルの種類
ピルにはいくつかの種類があります。それぞれ説明をしていきますね。
低用量ピル・中用量ピル など
前途の通り、ピルとはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の女性ホルモンを配合した薬です。
含まれる卵胞ホルモンの量によって低用量ピル、中用量ピルと分けられています。
最近では超低用量ピル、ミニピルというのもあります。
ミニピル
他のピルと異なり黄体ホルモンのみが含有されている薬のことです。
血栓症リスクが低いので、低用量ピルを使用できない方も服用できます。
超低用量ピル
卵胞ホルモンの量が0.03mgより少ない薬のことです。
低用量ピルよりさらに副作用が少ないです。
避妊目的には使えませんが、生理痛や生理不順の改善に効果的です。
低用量ピル
中用量ピルに比べて卵胞ホルモンの量が少ないです。
月経困難症、子宮内膜症などの治療や、避妊目的で使います。
中用量ピル
低用量ピルに比べて卵胞ホルモンの量が多いです。女性ホルモンに関わる病気の治療に使われることが多くなっています。
アフターピル(緊急避妊薬)
性交後に飲むピルのことです。
避妊を行えなかったり失敗したり、性被害に遭ってしまった場合に服用することによって妊娠を阻止します。
性交から服用までの時間が短いほど避妊率は高くなるので、より早く服用することが重要です。
月経移動のピル
- 楽しみにしている旅行
- 人生の一大イベントである結婚式
- 絶対に失敗したくない受験 などなど…
大切なイベントと生理が重なってしまうと気分も重くなりますよね。
飲むことで生理の日程をずらすことができます。
生理を早めたい場合は生理開始から3日目まで、遅らせる場合は開始予定日の5日前から飲み始めます。
直前月の生理開始直後の受診がおすすめです。
ピルの効果と副作用
ピルの効果
避妊の他にも、たくさんの効果があるんだね
ピルの副作用
血栓症とは
血液が血管内で固まってしまうことを言います。
発症リスクはピルを服用していない女性は年間10000人あたり1~5人ですが、ピルを服用している女性は3~9人と報告がされています。
ただ、妊娠中及び分娩後12週間の発症は5~20人と言われており、それと比較するとピルの服用による発症リスクは低いと言えますね。
タバコを毎日沢山吸う方、高年齢・肥満の方は発症リスクが高まるため注意が必要です。
よくある質問
乳がんになりやすいって本当?
昔はピルと服用すると乳がんになりやすいと言われていましたが、近年の研究ではそうでないことがわかっています。
種類・期間に問わず、服用することにより乳がんのリスクが上がることはありません。
ピルを服用すると太る?
ピルに含まれる黄体ホルモンによりむくみ、水分で体重が増えることはあります。
脂肪がつくわけではないので安心してくださいね。
婦人科に行くのはハードルが高い…という方に
ピルはオンライン診療で受け取ることも可能です。
病院によって初診は来院が必要なこともありますのでwebサイトで確認しましょう。
ピルと聞くと避妊のイメージが強いですが、実際は毎月の生理の負担を軽減する効果を目的に服用している人も沢山います。
私も子宮内膜症によりピルを長年服用していますが、毎回ピッタリの周期で生理が来ることで予定が組みやすく、生理痛の重さも全然違います。
副作用は個人差がありますが、私の場合は飲みはじめの時に少し気分が悪かった程度でした。
もし副作用が辛い場合は、お医者さんと相談して種類を変えることも可能です。
毎月の生理が憂鬱だなという方は、ぜひいちど試してみることをおすすめします。
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